東証の再編 最上位に不適合の巨大銀行
東証の再編が行われて、プライム市場が最上位市場となりました。
その中、時価総額39位のゆうちょ銀行がプライム市場に不適合となり、プライムに入るための「計画書※」を提出しています。
※上場維持基準の適合に向けた計画書
プライムには不合格だけど、かわいそうだから「反省文」書いたら
しばらくはプライムにしてあげる。といったイメージです。
なぜ、1,839社も移行するプライムの中で、時価総額39位企業が不適合となったのでしょうか。
また、反省文計画書の内容はどのようなものでしょうか。
そして、株価は上昇する要因になるのでしょうか。
目次
東京証券取引所の再編
概要
東京証券取引所では2022年4月4日から、新たな3市場で取引を開始します。
新市場:2022年4月4日~
プライム | 世界をリードする企業 最上位市場 1,839社 |
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スタンダード | 日本経済の中核となる企業 中間の市場 1,466社 |
グロース | 新たな挑戦を重ねる企業 新興市場 466社 |
旧市場:~2022年4月1日
東証1部 | 最上位市場 2,177社 新市場ではプライムに該当 |
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東証2部 | 中間の市場 475社 新市場ではスタンダードに該当 |
ジャスダック | 新興市場 686社 新市場ではスタンダード/グロースに該当 |
マザーズ | 新興市場 686社 新市場ではスタンダード/グロースに該当 |
理由
東証1部上場企業が多すぎて、「優良企業」の代名詞として機能しなくなったからです。
通常であれば、上から下までピラミッドになるものです。
東証に上場している企業の78%が一番上の市場に存在しており
1部上場だから「優良企業」と判断ができない状況になったからです。
会社で見ると、、、
管理者が8割、一般社員が1割、新入社員1割 のような状況です。
ただし、プライムもの構成比も50%になっています。
管理者が5割、一般社員が4割、新入社員1割とピラミッド型にはなっていません。
このような意見も多くあるようですが、あなたはどう思いますか?
ゆうちょ銀行がプライムに不適合の理由
ゆうちょ銀行がプライムに不適合となってしまいました。
時価総額39位でかなり規模も大きいのに、なぜ不適合なのでしょうか。
理由は「流通株式比率」が基準に達していないためです。
流通株式比率が基準に達していないのは
ゆうちょ銀行は2006年に民営化して、2015年に上場をしました。
(売り出し価格は1400円)
売却した資金は東日本大震災の復興財源になる予定でしたが
株価が売り出し価格より大幅に下回っていることから、なかなか売り出せずにいます。
(最新で10.6%)
まだまだ、政府が株式を保有していることになります。
存続するための計画書の内容は
流通株式比率が35%に達するためには、追加売り出しをする以外にありません。
計画では「21~25年度の中期経営計画期間中のできるだけ早期に」となっています。
ただ、売却しようとすると、市場が警戒して株価が下がるかもしれないので
しばらくは難しい判断が迫られることになります。
売却のタイミングでは下がる可能性はありますが
「売却は無理だろう。」となると上昇するかもしれません。
買ってみてもいいのではないでしょうか。
まとめ
市場が再編され、日本市場が評価されれば株価は上昇します。
個別の銘柄も計画書が順調に行けば上昇するでしょう。
新市場の動向にこれから注目していきましょう。
株の売買には証券口座が必要です。
SBI証券や楽天証券では手数料0円で取引ができるので
無料で口座開設しておくととても便利です。